栄養と酸素が生命維持に重要です。栄養分は主に肝臓で代謝されてエネルギーを生み出し、酸素は二酸化炭素に交換されエネルギーになります。取り入れられた糖質(ご飯やパン)と酸素がATPになりさらに体内のミトコンドリアでATPを分解して生きるエネルギーを得ています。最低限の生化学メカニズムです。
牧田善二先生がNewYorkのロックフェラー大学で研究され超一流の科学journal SCIENCEに掲載された終末糖化産物のことです。AGEはブドウ糖などがタンパク質と高熱で結合した食物です。AGEの多い食物は具体的には唐揚げ、パンケーキ、ピザ、お好み焼き、焼き鳥・・・などです。
毎日の身近にあります。ということでAGEが多く含まれるので頻繁にたべるのは避けたいです。なぜならAGEを含む食物多く摂取すると大切な血管が侵され、動脈硬化や糖尿病などの致命的な病気に発展するからです。しかし人生の楽しみにはこれらのご馳走も必要です。スーパーマーケットやコンビニでは賢い買い物を心に入れましょう。
とんでもない! 神様は体にとって必要だからコレステロールを作ったのです。コレステロールの役割はホルモンやビタミンDの原材料になり、LDLコレステロールは脳神経細胞の原料です。
だからコレステロールを虚血性心疾患などの心疾患お持ちでないかたが安易に薬で下げることなど杓子定規に下げることはお勧めしません。 近年の世界の研究では心臓血管疾患の原因は組織の炎症が原因とされています。HDLは悪玉と植われるLDLも障害のある傷んだ部位にLDLを補充しているのです。仕事やストレスで傷んだ体にはLDLコレステロールが増えて、癒さればHDLが増えると解釈できます。
動脈硬化のおよその見当は脳血管や心臓血管とサイズが近い頸動脈を評価することで予想はできます。しかしながらお祭りの金太郎あめや巻きずしのようにどこをきっても同じではありません。
もちろん、LDLコレステロールは遺伝的に多い方がおられることも忘れてはいけません。また中高年になるとLDLコレステロールが増加して動脈硬化を促進することも事実です。コレステロールは毎日卵ふたつ食べても食材に影響されません。基本的にコレステロールの上昇は食事の内容に左右されません。
一万年ごろから農耕が発達して安定して米や小麦が安定供給されるようになります(このホームページの認知症にならない食事に詳細に記載)。18世紀にイギリスで白い砂糖が精製されるやいなや私たち人類に甘い砂糖がおいしいという記憶が脳の記憶に刻まれます。
HbA1cは日常的にクリニックで糖尿病の評価に用いられます。健康を守るためにはHbA1cは6%を超えないようにするのがいいでしょう。毎日の食事では主食のご飯を食べる前に野菜やキノコなど食物繊維を先に食べることが血糖の急激な上昇を防ぎます。インスリンは老化を早めるホルモンと言われています。米飯や食パンを食べる前に野菜やキノコなどの繊維の多い食べ物をたべることが重要です。
今日までは地元のサトウキビなどから糖が産生されてきました。最近では世界中で食料需給が膨大化、甘味料の糖質だけでなく、豚や牛の家畜の餌にも多くの糖質が必要となってきます。
さてNHKのTV番組からの情報ですが、最近の糖質がトウモロコシ由来の化学的に合成された工業製品の糖質が食品に多く使用されていることが紹介されています。製造過程ですが皮をむいたトウモロコシの胚乳は糖(デンプン)、胚芽(油)に分けられて世界に輸出されます。食肉の牛の餌もこのデンプンが多く含まれて、ハンバーガのお肉には50%の由来の成分が含まれています。
スーパーマーケットやコンビニで購入できる麺類、ソフトドリンク、ドレッシング、ドーナツ アイスクリームの糖分原材料はトウモロコシ由来の糖質が主たるものとなっています。
一つの例ですがブラジルなどの大規模農地で収穫されたトウモロコシは大型タンクにトウモロコシの皮や繊維を取り除きで酸や酵素で化学反応させてシロップのような糖を産生しています。これを異性化糖と呼びます。
砂糖より水に溶けやすくソフトドリンクの甘味料や低い温度でも甘味を感じるアイスクリームにも使われています。さらにトウモロコシからでんぷんを作り分子レベルで化学的処理のデンプンを作り世界中の麺類やスイーツの原材料になっています。このデンプンは劣化しにくく保水力に優れ、長期にこしをたもつ美味しい麺やおいしいスイーツには欠かせません。健康に気をつけるには糖質を上手にとっていくことです。これらは作物を高度に精製してトウモロコシ由来の糖や脂肪を加えた食材で、家庭で作った料理とは大きく異なる工業製品(糖分や塩分、脂肪を含む加工済み食品で添加物、香美料、保存料、添加物を加えたもの)の超加工食品と呼ばれています。できるだけ地産地消の野菜やお肉などの食材を食べるのが最善ですが、超加工食品は戦争や災害の緊急物資としての良い側面もあることは忘れてはいけません。
積極的の摂取したい食物はいわしやサバに含まれているEPA(エイコタペンタ塩酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)のいわゆるオメガ3脂肪酸です。EPAやDHAは炎症を抑制する物質が含まれます。
EPAは血流や血管の環境を改善して心筋梗塞などを防ぎます。DHAは神経細胞の機能を増進させ認知症の予防に寄与しています。