インフルエンザは、インフルエンザウィルスへの感染による感染症で、日本では毎年11月頃から翌年の3月頃にかけて流行します。
突然の発症
38℃を超える発熱
上気道炎症状
全身倦怠感などの全身症状
【インフルエンザの主な症状と合併症】
伝染性が強く、合併症や重症化しやすい特徴があります。お子様では痙攣や中耳炎、稀に急性脳症、ご高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するケースがあります。
普通の風邪症状 | インフルエンザ | |
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発熱 | ゆるやか | 急激で高い(38℃~40℃) |
寒気や震え | 弱い | 強い |
症状 | 喉の痛み、鼻水、咳 | 頭痛や全身の筋肉の痛み、関節痛、だるさ |
前述のようにインフルエンザは感染力が強く予防と早期診断が重要です。
インフルエンザウィルスが1個、体に侵入すると鼻や喉の粘膜から約10分で体の細胞に入り、8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個に体内で増殖して震えや高熱が現れます。初期診断が重要です。当院では最新のインフルエンザ検査機器「富士ドライケム IMMUNO AG1」を導入しております。
インフルエンザワクチンの流行や健康阻害を抑える唯一の方策はインフルエンザワクチンの接種による予防です。100%罹患を抑制できませんが予防接種を受けておくことで発症や重篤な合併症のリスクを下げることができます。
インフルエンザワクチンの効果は個人差がありますが概ね接種してから効果が出るまでに約2週間、その効果は約5ヶ月間程度継続するといわれています。日本では、インフルエンザが例年11月~翌3月頃に流行するので、毎年10月~12月に接種するのが妥当と思われます。
<タミフル>
<イナビル>
<ゾフルーザ>
インフルエンザウィルスの増殖スピードが速い為、発症してから48時間以内に抗ウィルス薬を服用することが重要です。
インフルエンザウイルスが増殖に必要なノイラミニダーゼ酵素を阻害する。
インフルエンザウイルスを細胞核内で増殖させるメッセンジャーRNAを阻害する。
インフルエンザは空気中に浮遊しているインフルエンザウィルスを吸入することによって罹患します。
様々な場所に付着したウイルスを触った手で食事をしたりすることで、ウイルスが体内に侵入します。
外出先から戻ってきたら必ず手洗い・うがいをしましょう。
冷たいお水やお茶は控えましょう。暖かい服装で温かい食事をとりましょう。
発酵食品(ヨーグルト納豆、キムチなど)を摂取しましょう。
ぐっすり寝ることでインフルエンザウイルスから体を守るリンパ球の活性化が促進されます。